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お見事!8.15の2番組

  • ネモやん
  • 2016年8月16日
  • 読了時間: 3分

NHKの敗戦日のドキュメンタリーとドラマを先ほど録画で見ました。

・NHK総合TV20:00~20:50 NHKスペシャル「ふたりの伝道者」、

・NHKBS・3 21:00~22:30「ラスト・アタック」の二本の番組。

いずれも見ごたえ十分の出来栄えでした。

「ふたりの伝道者」の克明な事実の積み上げと新発見の数々。

エンドロールの関係者の中に、取材協力として17の個人・組織が表示されましたが、そのトップに中田整一の名前がありました。かつて「戒厳指令『交信を傍受せよ』二・ニ六事件秘録」のディレクターでNHKのドキュメンタリー番組を背負い続けた人物が協力を惜しまなかった番組だったのです。

 ドラマ「ラスト・アタック」も素晴らしいドラマに仕上げていました。沖縄最北端の島「伊平屋(いへや)島が舞台となった、事実に基づいたドラマ」という前宣伝を見て、かつてNHK沖縄勤務時代にお会いした元日本兵・特攻隊員のことを思い出しながらドラマを見ました。ひょっとして、と思いながら。ドラマの主人公は沖縄特攻を命じられて沖縄海域に入るや否や、撃ち落され海上に浮かんでいるのを伊平屋の人に助けられた日本軍兵士でした。

番組の最後にこの兵士の名前と写真が映し出され「あー、やっぱりあの人だった」と確認しました。テロップは

「戦後、東京で職に就き結婚した飯井敏雄氏は、

終戦から35年後、島人たちとの約束通り伊平屋島に移住した。

死んでいった仲間がさみしがらぬよう、島の人々が迷わぬよう家の明かりを毎夜照らし続けた。

平成26年2月12日  飯井敏雄 永眠 享年91」

 私が伊平屋島の飯井氏のお宅に伺ったのは2度。高台のコンクリート外壁の家の後ろには「雲流るる果てに」を刻んだ塔が建っていたのを思い出します。

だだ、ドラマでの詳細な事実についてはほとんど分かりませんでした。

かつてドラマで一緒に仕事をした安藤一夫、

ウチナーンチュを見事に演じきった竹中直人、

ウチナー芝居の重鎮・吉田妙子=ドラマのラストで

「マブイ マギサ チュラサ チュラサ シマサ =

あなたの心が大きくて 美しい島のようでありますように」

を琉球音階で歌いながら主人公と別れるシーンは圧巻でした。

 そしてなんといっても特筆すべきは、脚本・演出を担当された上野潤也氏。アメリカ(兵・人・国家)と日本本土人と沖縄の人(ウチナーンチュ)の特徴をしっかりと見定めつつ、歌や踊りの沖縄文化を適切に配置して作り上げた才能には驚くばかりでした。

上野氏は番組制作会社「ユーコム」のディレクターであることをエンドロールで知りました。所属する組織がどうであれ、番組の質の高さは貴重であり、尊敬に値します。

 今日16日は送り火。

この二つの番組を制作された番組スタッフに感謝とお礼を込め、点火することにいたします。ありがとうございました。


 
 
 

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